深大寺だるま市

今年も３月の3日、４日と
深大寺で『厄除元三大師大祭（だるま市）』が催されました。
今年は、両日が土日にあたり、
天候にも恵まれた素晴らしい祭り日和でした。

９時に市が始まると、だんだん人が増えてゆき、
１１時前には大盛況です。
客足が多くなるにつれてお店のもますます活気が出てきます。
深大寺中に響くのは「勉強するよ、勉強するよ！」という
だるま屋の威勢のいい声。
今日の祭りもいよいよ本格的に始まったのだと感じさせます。

だるま屋の方々は群馬や埼玉などからやって来て、
今年最後の日本三大だるま市『深大寺だるま市』に参加していました。
遠くから来て一泊する方、
朝五時から起きだして準備をする方など、
皆さんの、この市にたいする熱意を感じました。

深大寺のこのお祭り、
やはり色鮮やかな『だるま』に目をうばわれます。
でも、もちろんそれだけではないんです。
独特な雰囲気のお練り行列や
大護摩奉修（おおごまほうしゅう）のお経や雅楽器の音、
深沙大王堂（じんじゃだいおうどう）のお囃子（はやし）など
他にもたくさんの見所があります。


お祭りの途中、
山門ですれちがった人がこう言ったのを耳にしました。
「なんか別の場所みたいだね。」
何気ない言葉ですけど、的を射た言葉だと思いました。
この、春を迎える二日間、深大寺は多くの人にとっての特別な場所になっているのでしょう。
なんだか、とても素敵なことですね。
今年、来ることのできなかった方も来年は是非、
日常ではないこの「朱のお祭り」を訪れてみてはいかがでしょうか。